「築地地区まちづくり事業」空のモビリティバーティポート完成イメージ
三井不動産は6月17日、トヨタ自動車などと連携し、空のモビリティ用の離着陸場「バーティポート」の開発・運営事業に着手すると発表した。東京・築地地区や、三重・伊勢志摩地区でのプロジェクトを皮切りに、国内外の三井不動産が開発・運営する施設などで、整備を進める。
「バーティポート」は、垂直を意味する「バーティカル」と空港「エアポート」を合わせた造語。空のモビリティは「電動」「低騒音」「垂直離着陸」などの特徴から、都市部などでの移動時間の短縮や、新たな体験創出などの価値を生み出すことが期待されている。機体開発などが量産に向けたフェーズに進む中、実用化にあたり重要なインフラとなる離着陸「バーティポート」が注目を集めている。
空のモビリティの社会実装に向け、トヨタのほか、朝日航洋、ANAホールディングス、政府、自治体などと連携する。バーティポートの整備を進めるとともに、離着陸管理などの新たな運営管理業務を担う体制整備も検証を通じて具体化していく。三井不動産は「開発から運営まで一体的事業の構築を加速させ、日本で空のモビリティ産業の創造に貢献する」としている。